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SHISHAMO 4 / SHISHAMO (2017) ~何も着飾らないままの 私の声で~

今回レビューするのは現在勢いに乗っているスリーピースガールズバンド・SHISHAMOの
「SHISHAMO 4」
です!

SHISHAMO4.jpg

「SHISHAMO 4」は2017年2月22日リリースのSHISHAMOの4thフルアルバム。
前作から約1年ぶりで、その間にリリースしたシングル1枚2曲を含む11曲収録。

バンドのブレイクに伴う勢いを閉じ込めた瑞々しさと、良質なポップスとして聴かせる歌の魅力を兼ね備えた名刺代わりの代表作。
従来通り恋愛を軸とした若い女子に受ける歌詞の世界観はそのままに描写力と歌声の表現力を格段に向上させ、バンドの枠を超えてJ-POPの中に混じっても違和感ないようなキャッチーさとポップさをみせています。特にボーカル宮崎の歌声は歌詞の世界の主人公に憑依したかのような凄まじさまで感じますね。

彼女たちのアルバムの1曲目は鋭利なギターリフで始まることが多いが、今回も意表を突くようにカッティングから始まる1曲目「好き好き」。スリーピースらしい良い意味のスキマを感じさせるサウンドが展開されるなかで独特なパターンのドラムと気怠さが見え隠れする声が光ります。
女目線と男目線で見事に描き分けられた「すれちがいのデート」、サビ終わりの艶っぽい声にはハッとさせられる「恋に落ちる音が聞こえたら」と軽快なバンドサウンドに乗せたSHISHAMOの王道ともいうべきラブソングが並ぶなか、ガレージロックのようなマイナー調の演奏と切迫したリズムに乗せた「終わり」の追い詰められたような歌声にはゾッとさせられるほどの感情の揺れ動きを感じます。
電子ピアノが導入され、ささやくようなコーラスワークが情感豊かな「恋」、NHKみんなのうたのために書き下され、ストーリーが展開する歌詞の世界に合わせてピアノが入ってくる「音楽室は秘密基地」と暖かなバラードを続けてアルバムもいよいよ佳境へ。

勢いよく流れ出す「きっとあの漫画のせい」は跳ねたリズムがリズミカルなギターロック。ベースの成長を感じられるグルーヴ感も心地いいですが、乾いた笑いを携えて「笑わせないでよ」と歌う様にはヒヤリとさせられます。
別れた彼氏の思い出をメトロ(=地下鉄)に重ねる女の子を"ホームの風"といった情景も交えて描き出す「メトロ」は、ホーンが導入されているとはいえシンプルな構成とゆったりとした演奏で歌詞とメロディーの魅力が引き立つ。後半に向かい感情の高ぶりを見せる歌声も見事で、アルバムのラストを飾っていてもおかしくない、円熟味さえ感じさせる出来の良い楽曲。
恋愛を歌うアルバム本編のラスト的な位置づけにあるシングル曲にして、ひと夏の恋を綴っていく「夏の恋人」は近年多いストリングスとアコギをフィーチャーしたバラードナンバーだからこそ、歌声の芯の強さと涙腺を刺激するメロディーの良さが際立つ。

そしてラスト2曲はCM曲にも抜擢された、ポップでキャッチーな応援歌。
けなげな女の子を応援する「魔法のように」のファンシーなコーラスも可愛らしいですが、ど真ん中を射抜いた名曲「明日も」が放つエネルギーは凄まじい。文字通り"大団円"というにふさわしい楽曲です。
ホーン隊とバンドサウンドが合わさった開放感もさることながら、伸びやかで明るい歌声とキャッチーなメロディ、そして「そんな自分変えたくて 今日も行く」という前向きな歌詞と、普遍的な応援歌の王道でありながら全てが優れた素晴らしい楽曲。間違いなく彼女たちの代表曲として歌われていくでしょうし、J-POPやロックバンドなんて枠組みは関係なく、長く親しまれる楽曲になりそうです。

テクニカルというタイプではないものの、演奏にも魅力が出てきていて、「明日も」のようなシンプルで手数の少ないリズムでも地に足付けたような安心感の感じられるドラムなど、経験を重ねたことによる円熟味やそのバンドならではのグルーヴが感じられます。

楽曲数の割に気合の入った勝負曲が多く、アレンジ面でも繰り返してやや長くなってしまう傾向(5分越えが4曲、「明日も」は6分越え)があって多少聞き疲れ・カロリーが高いアルバムになってしまっているのが惜しいところ。
ですが、これまでのポップ路線からさらに聴き易さが増して、歌の魅力に溢れたアルバムになっています。「明日も」など、タイアップで気になった人はとりあえず手に取ってみて損はしないアルバムです。

個人的評価…89点

オススメ曲
1.好き好き
2.すれちがいのデート
7.きっとあの漫画のせい

9.夏の恋人

11.明日も


SHISHAMO
宮崎朝子 (Vo./Gt.)
松岡彩 (Ba.)
吉川美冴貴 (Dr.)

収録曲 (青字…既発シングル収録曲)
1.好き好き!
2.すれちがいのデート
3.恋に落ちる音が聞こえたら (5thシングルC/W)
4.終わり
5.恋
6.音楽室は秘密基地 (NHK「みんなのうた」2017年2~3月使用曲)
7.きっとあの漫画のせい
8.メトロ
9.夏の恋人 (5thシングル)
10.魔法のように (タウンワークCMソング)
11.明日も (NTTドコモCMソング)

全作詞作曲:宮崎朝子
編曲:SHISHAMO

収録時間 52:00
リリース 2017年2月22日
売上成績 週間最高7位
レーベル GOOD CREATORS RECORDS/UNIVERSAL SIGMA

2017年5月1日付週間オリコンチャート・レビュー

2017年5月1日付
週間オリコンチャート


シングル
1位 I'll be there 嵐
初動39.4万枚
約8か月ぶりのシングル、前作1位42.2万枚からややダウン。
フジ系月9ドラマ「貴族探偵」主題歌のタイアップだが、存在感の薄い日テレ五輪テーマタイアップの前作の初動も下回ったことになる。流石に嵐の勢いもそろそろ落ち着いてきたのか…?

14位 Are you ready? Thinking Dogs
初動0.46万枚

アルバム

1位 KOICHI DOMOTO 「Endless SHOCK」Original Sound Track 2
初動7.6万枚
KinKi Kids・堂本光一が主演を務めるミュージカルのオリジナルサウンドトラック第二作。

3位 あの・・いま脂のってるんですケド。 遊助
初動1.1万枚

16位 Neyagawa City Pop yonige
初動0.35万枚
前作37位0.19万枚より倍増。女性2人組ロックバンド。
今年ブレイクを期待されており、各所で注目されていることもあり人気も上昇中。
今回は「5曲入りep」らしいので、今後のフルアルバムのリリースにも期待。

36位 TEMPEST D.A.N.
初動0.16万枚


「サブコン」2017年3月度マイベスト10

今回は みんなで「いい曲」を発見するための音楽投票サイト
「サブコン」
の2017年3月度1次投票で、私が投票した10曲+αを紹介します!

サブコン

サブコンとは…毎月200~400曲のエントリー曲(内、100曲程度が必聴曲)から1人1人が気に入った順に10曲を投票する1次投票、その上位20曲の中から3曲を投票する2次投票を経て月間グランプリを決定する企画チャートです。
メジャーからインディーズ、ロックからアイドルまで幅広い曲に触れることのできる素晴らしい企画だと思います。



1. 平行線/さユり

切迫感を感じさせるメロディーと声が素晴らしい。
女性SSWのマイナー調の楽曲としては最高峰なのではないでしょうか。

2. Fighter/KANA-BOON

色々ありましたが…楽曲では健在なところを魅せてくれる彼ら。
カッコいいサウンドでありながらメロディーはしっかりキャッチー。

3. Change your mind/雨のパレード

ここ数年流行している透明感のあるバンドたちの中でもメロディーの質という点で一歩抜きん出ている彼ら。しっかり力強さも感じられるのがいいですね。

4. サウザンド・ビネガー/The Wisely Brothers

サッパリしたサウンドながらサビはメロディーの力でグッと盛り上げるのがいいですね。

5. カゲロウ/ЯeaL

ガールズバンドでカッコいい曲って難しい(チャラくなりがち)けど、この曲はそこをしっかり突けてると思う。

6. 荒野を歩け/ASIAN KUNG-FU GENERATION

ここ数年は振り切って「僕たちのアジカン」が帰ってきた感じがする。バンドサウンドなのにノスタルジックなのはベテランの円熟味かな。

7. インフルエンサー/乃木坂46

ラテン調ながらヒット曲の風格がある。欅坂が墜落したし、やっぱり曲のクオリティで言えば乃木坂なのかなぁ。

8. 厚底/坂口有望

偶然行ったタワレコ京都店でインストアライブを見たということもありますが…声が良いですよね。

9. Over And Over Again/Castaway

シンプルなのがカッコいい時もある。

10. ヒットチャートをねらえ!/ONIGAWARA

潔いのがカッコいい時もある。


以下はトップ10には届かなかったものの気に入った次点曲です。

●. ちっぽけヒーロー/2&


●. Ceremony/Special Favorite Music


●. されど奇術師は賽を振る/嘘とカメレオン


●. IGNITE/BRIDEAR

2017年4月24日付週間オリコンチャート・レビュー

2017年4月24日付
週間オリコンチャート

シングル
1位 青春時計 NGT48
初動16.3万枚
新潟に作られたAKBグループのアイドル。

3位 アンチクロックワイズ After the Rain
初動3.4万枚
4位 解読不能 After the Rain
初動3.4万枚
男性2人組音楽ユニットの初シングル、どちらもアニメタイアップ付で上位にランクイン。

5位 渡月橋 ~君 想ふ~ 倉木麻衣
初動3.0万枚
前作5位2.6万枚よりアップ。
アニメ映画「劇場盤 名探偵コナン から紅の恋歌」主題歌。

9位 ロードムービー 高橋優
初動1.4万枚
前作13位1.4万枚とほぼ変わらない。前作はアンラッキーなトップ10落ちだったが今回はトップ10入りを果たした。
アニメ映画「映画クレヨンしんちゃん 襲来!! 宇宙人シリリ」主題歌だが、タイアップの効果はそれほど大きくないようだ。

11位 不倶戴天-フグタイテン- BRAHMAN
初動1.09万枚
11位と12位に大きな差があるし、ちょっとアンラッキーな形でトップ10を逃している印象。

12位 メッセージ 井上苑子
初動0.65万枚
前作43位0.23万枚より大きく上昇。
映画「ReLIFE リライフ」の主題歌というタイアップの効果が大きく出ているのか、めざましテレビのいまどきガールに起用されるなど知名度が上昇してきたことが影響しているのだろうか。
「オールナイトニッポン0」楽しかったし、ポップで明るい女性シンガーソングライターって意外と少ないから応援したいなぁ。

15位 ゴマスリッパー あゆみくりかまき
初動0.44万枚

23位 オレたちのすすむ道を悲しみで閉ざさないで サンボマスター
初動0.26万枚
アルバムではトップ10に入るかどうか、というレベルの人気で安定しているし、フェスやライブなどでは群を抜いた人気を見せているが、シングルという側面ではこのレベルの順位で落ち着いているようだ。

30位 空 松山千春
初動0.18万枚

38位 激しい雨/ファンファーレ Bentham
初動0.14万枚
ポップで売れ線ど真ん中なギターロックバンド・Benthamのメジャーデビューシングル。
メジャーデビュー作としてはやや好調と言えるぐらいの数字か。

42位 ensemble SCOOBIE DO
初動0.12万枚

49位 フェスだして バックドロップシンデレラ
初動0.11万枚

アルバム
1位 D-ray D-LITE(from BIGBANG)
初動3.8万枚

5位 Utopia 加藤ミリヤ
初動0.93万枚

7位 光源 Base Ball Bear
初動0.64万枚
前作フルアルバム0.6万枚とほぼ変わらない数字。
ミニアルバム、メンバー脱退を経てこの数字、安定した人気を見せているようだ。良いバンドだと思っているので何より。

10位 I STAND ALONE GLIM SPANKY
初動0.50万枚
前作フルアルバム9位0.69万枚からややダウン。
ミニアルバムだし、こんなものだろうか。ブレイクの勢いから安定した感じがするが…嗄れ声は好みを分けそうだし、このあたりで落ち着きそう。

19位 WIFE 清 竜人25
初動0.30万枚

23位 LOVE HONEY 大塚愛
初動0.26万枚

29位 未完成フューチャー phatmans after school
初動0.17万枚

31位 fantasia LAMP IN TERREN
初動0.16万枚
伸びやなんでるなぁ…シングルと同じぐらいの売り上げ枚数。

2017年4月17日付週間オリコンチャート・レビュー

2017年4月17日付
週間オリコンチャート

シングル
1位 不協和音 欅坂46
初動63.3万枚
前作1位44.2万より19.1枚増。1種増やしたことが影響したのか、紅白を含めた年末年始と今作リリースに伴う大きなプロモーションで認知度が高まっているのだろうか。
正直今回の曲はダサダサシンセでこれまでの欅坂のイメージをぶっ壊す糞曲だと思うのだが…若者の葛藤を歌うイメージ戦略

2位 HAPPY PARTY TRAIN Aqours
初動5.5万枚

6位 #CDが売れないこんな世の中じゃ ゴールデンボンバー
初動1.6万枚
前作21位0.5万枚より1.1万枚増。
Mステで行った音源無料配信などで話題を集め、好調な売り上げを見せた。

9位 into the world/メルヒェン Kalafina
初動1.0万枚

11位 どうぶつえんツアー ヤバイTシャツ屋さん
初動0.90万枚
前作22位0.43万枚よりほぼ倍増、初のトップ20入り。
アルバムの7位1.17万枚から考えても好調な売り上げで、バンドに注目が集まっていることを感じさせる。トップ10は次回にお預け。

15位 良すた きゃりーぱみゅぱみゅ
初動0.44万枚
前作16位0.5万枚よりやや減。このあたりで下げ止まりなのかもしれないが、調子が下向きなのは確かだろう…

17位 Connect 田口淳之介
初動0.38万枚
KAT-TUNを脱退した田口のソロシングル。前作18位0.7万枚より約半減。

19位 THE DREAM IS NOT DEAD Dizzy Sunfist
初動0.33万枚
初のシングルリリース。
女性ボーカルのスリーピースメロコアバンドで、今後期待されている若手。インディーズでありながら、なかなかの数字でこれからが期待だ。

21位 Burn HAWAIIAN6
初動0.29万枚

33位 Magical Fiction チャットモンチー
初動0.18万枚
前作41位0.23万枚よりやや減。体制をコロコロ変えているが、なかなか調子が上向いてこない…

アルバム
1位 LOVE,PEACE & FIRE Superfly
初動4.6万枚
10周年記念のオールタイムベストだが、前作オリジナル2位7.8万枚より半減近い。
2013年9月にもベスト盤をリリースしていたこともあり、ベスト盤の効果がほぼ無かった。
喉の不調によるリリースの遅れに伴う契約消化のためのリリースなのかもしれないが…

4位 GET WILD SONG MAFIA TM NETWORK
初動1.2万枚

5位 PEACE OUT 竹原ピストル
初動0.92万枚
前作0.4万枚から倍増、初のトップ10入り。
CMソングがスマッシュヒットし、俳優としても注目されつつあることで、認知度が高まっているようだ。

11位 BEST 2006-2016 ヒルクライム
初動0.49万枚

12位 Q 女王蜂
初動0.49万枚

24位 DADAISM DADARAY
初動0.28万枚
ゲスの極み乙女。・休日課長率いるバンドDADARAYの初リリース・ミニアルバムで、全曲川谷絵音が作曲。売上はそれほど伸びていない。

33位 デフォルメの青写真 空想委員会
初動0.21万枚
フルアルバムでこの数字か…前作21位0.39万枚より大きく落としている。
曲のクオリティは高まってきていると思うが…個性が薄れたからだろうか。この数字だとメジャー契約も怪しくなってくる…

Appendix

カウンター

2015/9/21~のカウンターです。

プロフィール

oumizi

Author:oumizi
音楽レビューをしていこうと思っています。
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アルバム全体での点数評価について
95点~ 1年に1枚あるかどうかの名盤
90点~ 自信をもっておすすめできる名盤
85点~ 興味があるならぜひ聞いておくべき良盤
80点~ 聞いても損はしない良盤
75点~ 興味があるなら聞いても損はしない
70点~ 興味があるなら聞いてみても悪くはない
~70点 少し期待外れ

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