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スーパースター / back number (2011) ~スーパースターになったら迎えに行くよ~

 今回レビューするのはロックバンド・back numberが2011年にリリースした2ndアルバム
「スーパースター」
です!

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「スーパースター」は3人組ロックバンド・back numberの通算2枚目・メジャー初のフルアルバム。2011年10月リリース。
FMパワープレイを多数獲得した「花束」など既発シングル3枚を含む。
初のトップ10となるオリコン最高4位を記録し一気にブレイクした。

ついに失恋縛りから脱却し、歌詞にも幅が出てきて一気にポップさの増した傑作。
カップリングの収録率が高く、既存曲の多さ(12曲中アルバム新曲は5曲)は気になるところだがそのカップリングの質が高いため気にならない。

メロディーの良さは相変わらず健在。今回は歌詞の世界に寄り添い、曲調に合った、聞き手の心を揺さぶるようなメロディーが増えたような気がする。
特に今作は「思い出せなくなるその日まで」や「幸せ」のような壮大なバラードに合わせた壮大な泣きメロが多い。少しクドイぐらいにしつこいメロディーで、心を込めているのが伝わってくる。だが、いわゆる「泣きメロ」だけでなく歌いたくなるような力強いメロディーも多い。曲調や歌詞にすんなりハマるようなメロを選ぶセンスも優れていると感じた。

前作より編曲にプロデューサーを迎えていたのだが、今作ではさらにストリングスを導入。メジャー進出の影響が露骨に表れているところである。しかしストリングスの使用頻度は低く、壮大な曲でストリングスとマッチしそうなシングル2曲と「幸せ」だけで使用。どの曲もストリングスがうまくなじんだアレンジで、なおかつストリングスが決して邪魔になっていないのも良い。
メジャー進出しても
シングル曲以外はセルフプロデュースを維持。前作までと同じくセルフプロデュースの曲ではギター・ベース・ドラムを基本としたアレンジ。エレキ・アコギどちらものギターを何本も重ねることによって音の深みをだすアレンジ方法はシンプルで聴き心地が良い。今作では特にベースが進歩し、ドッシリしたリズムを生み出すと共にメロも鳴らすことができるようになってより深みが増したように思った。

「花束」のようなJ-POPど真ん中から「こぼれ落ちて」のようなロックバンド然とした激しい曲まで、曲調の幅広さもこのバンドの魅力の1つ。
失恋縛りがなくなったことによりロック曲が書きやすくなったのか、以前よりバンドサウンドのカッコよさを感じられる曲が増えた。ライブで盛り上がりそうな勢いのある曲も増えている。
メロの良さ、歌謡曲的エッセンスを共通項として持ちながら、ロックにもポップにもつながる幅広さは他のバンドにはなかなか見られない。シングル曲だけを聞いてこのアルバムに入った人はロック曲の想像以上の激しさ・カッコよさに驚くのではないだろうか。

歌詞はメジャー進出を受けてなのか、前作までの「オール失恋曲」から脱却。個性は少し薄れたが聴き易さは格段に上がった。全体として「切なさ」を感じさせる歌詞が多く、歌メロロックに多い葛藤を歌った曲や上京を歌った曲などよくあるテーマの歌詞が多いのだがその1つ1つのクオリティが高く、焼き直しのような印象を受けない。社会風刺のような曲もあり、今後の歌詞の推移が楽しみになる。
と言っても失恋曲もいまだに健在。シングル曲は全て恋愛がテーマになっているし、「幸せ」はback numberの曲の中でも最も切なくクドイ歌詞になっている。このしつこさ・ねばっこさこそがインディーズ期のback numberの真骨頂。やはり好みは分かれてしまうのかもしれないが…

メジャーデビューを果たし、これまでの良さを残しつつ万人受けを目指して一気にポップさを増した傑作。
ヒットシングル「花束」やライブ定番曲「スーパースターになったら」を含みback number史上最高傑作との呼び声も高い。未だにライブではこのアルバムの曲が演奏されることも多く、ライブ向けの曲が多いアルバムである。
アルバム全体としてテーマがなくシングル既発曲も多いため、いろいろな曲が雑多に詰め込まれている印象も受けてしまうが捨て曲はないのでこの形がベストかもしれない。
歌メロロック好きは聞き逃すことのできない名盤。一気にブレイクしたのも納得の1枚。

個人的評価…94点

オススメ曲レビュー
1.はなびら
1stシングル。
失恋相手に対しもしもう一度付き合えたら「君を離さない」と歌うインディーズ期のback numberの真骨頂の1曲。
情熱的なメロの美しさと切なさ、ストリングスとの調和、勢いのあるロックサウンドとデビューシングルに申し分のない1曲。

2.スーパースターになったら
このアルバムの実質リード曲。
高揚感をあおる4つ打ちのダンスナンバーで、発売後のほとんどのライブで最終曲として演奏されるライブでのキラーチューン。
歌詞でも、バンドを始めるきっかけを歌っていて、back numberにとって重要な1曲。

3.花束
2ndシングル。大量のラジオパワープッシュを受けスマッシュヒットした。
珍しく「付き合ってる最中」の恋愛曲で明るいミディアムバラード。
Aメロの語り合いのような等身大の歌詞が良い。

4.思い出せなくなるその日まで
3rdシングル。失恋バラード。
シングルにするだけあり泣きメロと重たい歌詞が魅力。

6.半透明人間
2ndシングルC/W。
ライブ定番曲になるのも納得の疾走感ある4つ打ちナンバー。
歌詞は失恋もの。サビ前のキメがかっこいい。

7.チェックのワンピース
独特のゆるさが気持ちいい1曲。
アコギとハモリが綺麗で心地良い。

9.こぼれ落ちて
1stシングルC/W。
暗めのドロドロした雰囲気漂うパワーポップ系の1曲。
漠然とした歌詞といい、何とも言えない恐ろしさをまとった曲。

11.電車の窓から
上京について歌った1曲。
郷愁の念を自然に思い起こさせる優れたメロディーと歌詞。
ギター・ベース・ドラムのみのシンプルさが光る。
壮大ではないのだがシンプルさが涙腺を刺激する名曲。

12.幸せ
1stC/W。
自分の幸せより好きな人の幸せを願うback number屈指の女々しい曲。
毒々しさをあおるストリングスといい、メロディーのくどさ、そして曲自体の長さ(7分弱)といい、とんでもないほど重い。
好みはわかれるかもしれないが、失恋バラード最高峰の1曲。

back number
Vo.Gu.清水 依与吏
Ba.Cho.小島 和也
Dr.栗原 寿

収録曲 (青文字…既発シングル収録曲)
1.はなびら(1stシングル)
2.スーパースターになったら
3.花束(2ndシングル・TBS系「COUNT DOWN TV」2011年5月度エンディングテーマ)
4.思い出せなくなるその日まで(3rdシングル)
5.あやしいひかり
6.半透明人間(2ndシングルC/W)
7.チェックのワンピース
8.ミスターパーフェクト(3rdシングルC/W)
9.こぼれ落ちて(1stシングルC/W)
10.リッツパーティー
11.電車の窓から(映画「群青色の、とおり道」劇中歌)
12.幸せ(1stシングルC/W)
作詞作曲:清水依与吏
編曲:soundbreakers&back number(#1)
        島田昌典&back number(#3・4)
        特記以外back number

収録時間 55:00
リリース 2011年10月26日
売上成績 週間最高4位
レーベル ユニバーサルシグマ
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