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シャンデリア / back number (2015) ~積み上げた物も全部持ち込んで~

今回レビューするのは2週連続オリコン週間アルバムランキング1位を獲得した大ヒット作、back numberの5thアルバム
「シャンデリア」
です!



「シャンデリア」はback numberの通算5th、メジャー4thフルアルバム。2015年12月9日リリース。
大型CMタイアップ曲の「ヒロイン」「SISTER」や先行シングルとなった月9ドラマ主題歌「クリスマスソング」などシングル4枚、カップリング含めて7曲の既発曲を含む12曲収録。
月9タイアップだった先行シングル「クリスマスソング」の大ヒットを受けてこのアルバムも好調なセールスを記録し、前作比約6倍となる初動約17万枚で初週オリコン1位を記録。秦基博ら強敵に打ち勝ち2週目も週間1位を記録した。

プロデューサーがついている曲の王道美メロポップスとセルフプロデュース楽曲の衝動的ギターロックという二面性を持ったアルバム
オーバープロデュースに偏りすぎず、古くからのback numberの活動を凝縮した1枚になっている。

プロデューサーがついているのはシングル4曲と準リード曲の4曲目「僕は君の事が~」の合計5曲。「SISTER」のみ蔦屋好位置が、その他4曲はMr.Childrenでお馴染み小林武史がプロデューサーとなっている。
これらの楽曲はストリングスや鉄琴・ピアノをふんだんに用いたJ-POPアレンジとなっていて、一種の安心感もあるサウンド。
その中でも4曲目「僕は君の事が~」は打ち込みドラムを導入しつつ、Mr.Childrenの「口笛」などで用いられている独特の柔らかい音色のシンセサイザーがガッツリ使われた、ザ・ミスチルなサウンド。小林武史プロデュース、レコーディングエンジニア・今井邦彦とミスチルと同じ制作体制で作られ、スタジオも同じところだったそうだ。
ただプロデューサー付きの楽曲もバンドの個性が死んでいるわけではなく、「ヒロイン」イントロ・「クリスマスソング」間奏のベースリフアコギを中心としたギタープレイなどはソロシンガーでなくバンドであるという主張を感じます。

セルフプロデュースの楽曲はより振り切った楽曲。今まで通りギター・ベース・ドラムのみのスリーピースのロックサウンドで構成された楽曲となっている。
特に今作は、前作で鳴りをひそめていた初期衝動的なギターロックサウンドに回帰している印象。リード曲「サイレン」や鋭いギターリフで幕を開ける「Liar」などはライブ映えしそうなアップテンポの楽曲。シングル曲の印象で入った人は驚くのではないだろうか。
また、衝動的に作られたような「ミラーボールとシンデレラ」や「助演女優症2」は実験的なサウンドが展開。ベースが引っ張っていくディスコチックな「ミラーボールとシンデレラ」、不思議な音色のギターリフで押していく「助演女優症2」と、共にかなり我の強い楽曲。この2曲に月9主題歌の「クリスマスソング」が挟まっているのはなかなかシュールで面白い。

このアルバムももちろん良メロディーが魅力
演奏面ではかなり幅の広いアルバムだが、メロディーは今まで通り歌メロが展開している。そういう意味では捨て曲なしの良いアルバムだ。今回は特に泣きメロ、涙腺を刺激するメロディーが多いように感じました。

歌詞も大型タイアップでブレるのではなく、相変わらずの清水依与吏節が炸裂。
初めてフラれる場面を描いたという「僕は君の事が…」や「もう君は僕のものではなくて」「積み上げた物も全部置き去りで行ってしまうんだね」という失恋のシーンを切り取った「サイレン」など、切ない恋の一場面を切り取った歌詞は流石。
その中でも「君が好きだ」とはっきり歌っている「クリスマスソング」は狙い澄ましたヒット曲だと思う。
出来れば、日々の葛藤を描いた「青い春」のような歌詞などもう少し恋愛以外の歌詞があったら幅広い層への支持も得られたのではないだろうか…今は若者人気を狙っているのだろうか。

総じて大ブレイクも納得の出来のいいアルバムで、聴きこんでいくごとにいろんな見え方がしていく面白いアルバム
課題といえば、手数も少なく、一本調子過ぎるドラムぐらいだろうか。「サイレン」みたいなロック曲はもう少しドラムの手数も多くして、曲に色を付けてほしい。
アルバム1枚通してのテーマはなく名盤とは言い切れないが、興味を持った人なら間違いなく気に入るだろう傑作アルバムだ。


個人的評価…88点


オススメ曲レビュー
1.SISTER
12thシングル。
ポカリCMソングということで、カラッと乾いた夏を思わせる爽やかな1曲。アップテンポな楽曲だが、乾いた音色のアコギのカッテイングが多用されている。ドラムも多彩なパターンで曲を彩っています。
BメロやCメロなど、一気に曲調が変化する部分が印象的だ。


2.サイレン
MVもあるリード曲。
イントロから攻撃的なサウンドが展開するマイナーコードのロックナンバー。
サイレンを思わせる感情が溢れたギターソロが良い。
別れてしまいそうな恋を「積み上げたものも全部置き去りでいってしまうんだね」と切り取るセンスも秀逸。


3.ヒロイン
11thシングル。JR SKI SKI CMソング。
冬の片想いを歌った美メロバラード。
真っ白に輝く雪景色を思わせるイントロの鉄琴と高音のベースが素晴らしい。さすが小林武史。


4.僕は君のことが好きだけど君は僕を別に好きじゃないみたい
準リード曲。打ち込みを交えた跳ねているようなドラムのリズムが心地良いポップなミドルナンバー。ポップなメロディーを楽しめる良曲。
フラれた男の心情を明るい楽曲にのせて歌っているのが面白い。よく聴くと最後の「来週また言ってみようかな 毎週言ってみようかな」という辺りはストーカーチックなのだが…
ビーイング式(長いタイトルがそのままサビ頭になる)タイトル。

6.ミラーボールとシャンデリア
四つ打ちなのだが、流行りの縦ノリで踊らせるダンスビートではなく若干テンポを落としたディスコ調の楽曲。
ベースがぐいぐい引っ張っていく暗めのグルーヴが心地良い。

7.クリスマスソング
14thシングル。月9主題歌。
気合いの入り方が聴き手にも伝わるクリスマスを代表する名曲。
back numberらしい泣きメロが胸に響く。


10.Liar
初期の楽曲のリメイク。暗めのギターロックが炸裂する楽曲。
LUNA SEAを思わせる疾走感ある楽曲で、今回のアルバムでは「クリスマスソング」などポップなシングル曲の反対に存在する楽曲。アルバムの1つのキーとなっている。

11.アップルパイ
11thシングルC/W。
飛び跳ねたリズムが気持ちいい明るい小曲。
「甘酸っぱいってどんな味だっけ」「もうアレをアレにするよ」といった倦怠期のカップルを秀逸に表現した歌詞も見事。

12.手紙
アルバムの最後にふさわしい親への感謝を歌った良メロバラード。
この曲が最後にあることでアルバムが綺麗に締まっていると思う。


back number
Vo.Gu.清水 依与吏
Ba.Cho.小島 和也
Dr.栗原 寿

収録曲(青文字…既発シングル収録曲)
1.SISTER(12thシングル・大塚製薬ポカリスエットイオンウォーターCMソング)
2.サイレン
3.ヒロイン(11thシングル・JR SKISKI CMソング)
4.僕は君の事が好きだけど君は僕を別に好きじゃないみたい
5.泡と羊(12thシングルC/W・サンスタートニックシャンプーキャンペーンソング)
6.ミラーボールとシンデレラ
7.クリスマスソング(14thシングル・フジテレビ系月曜9時ドラマ「5→9~私に恋したお坊さん~」主題歌)
8.助演女優症2(14thシングルC/W)
9.東京の夕焼け
10.Liar
11.アップルパイ(11thシングルC/W)
12.手紙(13thシングル・NTTドコモCMソング)

作詞作曲:清水依与吏
編曲:back number&蔦屋好位置(#1)、back number&小林武史(#3,4,7,12)
        back number(特記以外)

ライブDVD付属の初回限定盤A、MV収録DVD付属の初回限定盤B、通常盤の3種リリース。

収録時間 47:04
リリース 2015年12月9日
売上成績 週間最高1位
レーベル ユニバーサルシグマ
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アルバム全体での点数評価について
95点~ 1年に1枚あるかどうかの名盤
90点~ 自信をもっておすすめできる名盤
85点~ 興味があるならぜひ聞いておくべき良盤
80点~ 聞いても損はしない良盤
75点~ 興味があるなら聞いても損はしない
70点~ 興味があるなら聞いてみても悪くはない
~70点 少し期待外れ

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