Entries

REFRECTION {Drip} / Mr.Children (2015) ~ロックバンド・Mr.Childrenの帰還~

かなり久しぶりとなるアルバムレビュー。そろそろ2015年も終わりということで、2015年に発売されたアルバムの中で話題作などを中心にアルバムレビューを進めていこうと思います。
今回はMr.Childrenの18thアルバム
「REFRECTION {Drip}」
をレビューします。

REFRECTIOU.jpg 

2015年6月4日に発売された4人組ロックバンド・Mr.Childrenの18thアルバム「REFRECTION」。
ハイレゾ音源・MP3音源を収録した23曲収録のUSBアルバムである[Naked]、その中から14曲を厳選してCDに収録した{Drip}の2バージョンがある。DripにはDVDが付属した初回限定盤とCDのみの通常盤がある。
既発シングル1曲とそのカップリング1曲、配信シングル2曲を収録。オリコン初登場1位、累計57.7万枚を売り上げた。
私が聴いたのは{Drip}初回限定盤。今回はそのDripについてレビューしていきます。

今作、というより先行シングル「足音 ~Be strong」から言われていた通り、最大のトピックは小林武史プロデュースの制作体制から離れセルフプロデュース主体になったこと
今ではバンドの多くがセルフプロデュース主体でシングルのみプロデューサーを招くといった体制が多いが、Mr.Childrenはデビュー時から全アルバム小林武史プロデュースだったので今回が初のセルフプロデュースとなる。
なお、小林武史との縁を完全に切ったわけではなく、Dripでは5曲でプロデューサーとして参加し、キーボード奏者としても7曲に参加している。
これら小林武史が絡んだ楽曲は前半に制作されたそうだが、次回作以降も参加することがあるのかはまだ分からない。

このアルバムを一言で表すと「ロックバンド・Mr.Childrenの帰還」
これまでのミスチルではありえなかったギターロックサウンドがアルバムを通じて展開されている。特にアコギではなくエレキギターがこんなにはっきり聴こえるミスチルは初期まで戻っても考えられなかったかもしれない。セルフプロデュースの成果が如実に現れていると言えるだろう。

と言っても作詞作曲は今までも今作も桜井和寿が行っているわけで、ポップさが失われているわけではない。決して今流行りの四つ打ち・速いBPMの楽曲に手を出したわけではなく、売れ線ともいわれるミドルナンバーが並んでいる。
編曲面から言ってもバンドサウンドに拘っているわけではなく、
キーボードやピアノ、ストリングスも用いられた今まで通りのスタイル。今までと違って聞こえるのは、ストリングスやピアノがあくまでも「飾り付け」として用いられるようになり、バンドサウンド主体になったことだろう。
「斜陽」ではストリングスもピアノもガンガンなってるが、この曲が今までのミスチルとガラッと違って聞こえるのはやはりアコギがジャキジャキ鳴っているからだろう。
前作のようなシンセやストリングス主体で柔らかく包み込むようなポップスは「Melody」「蜘蛛の糸」ぐらい。バラードでもピアノ弾き語りから始まる「忘れ得ぬ人」など、今までにはなかった編曲が目立つ。

特に今作はライブを意識した曲が多く、勢いと力強さを感じる。
エレキギターのノイズとアコギから入る「未完」はタンバリンによる軽快なリズム伸びやかなボーカルが印象的だし、ギターリフで押していく「fantasy」もサビのメロディーの力強さに思わず口ずさみたくなる。
そんなアルバムの中でも「REM」の歪んだ音色と叫ぶような歌声はかなり異色。普段は柔らかみを持たせるために使われるシンセサイザーもこの曲では尖った音色を出している。配信シングルであったそうだが、これがシングルだったらどうなっていただろうか。

国民的バンド・Mr.Childrenとしては当たり前なのかもしれないが、メロディーも外れなし。
どれだけギターサウンドが強くなろうが、ボーカルが歌う歌メロ至上主義なのは変わらない。だからこそポップさを失っていないのだろう。
ロックに傾きすぎてメロディーが死んでしまう、なんていう展開も他のバンドだったらあり得るのだがこのバンドはそのあたり化け物である

歌詞的にも今までより若干尖った言葉が多いような気がした。メロディー曲調と合わせて、20代や30代前半のような世の中を斬っていく鋭さを持った歌詞のような気がする。
「REM」の「要らない要らない」や「未完」の「自由自由自由」など同じ言葉を繰り返し叫んで何かを訴えかけるような歌詞も印象的だった。

ミスチルの中でもこれは最高傑作なのではないだろうか。
ライトリスナーの私ですが、今作の出来は前作と比較するレベルを遥かに超え、ベスト盤に匹敵するような名曲揃いのアルバムなのではないかと思います。
{Naked}のみ収録楽曲については聴いていませんが、この14曲で十分完結した名アルバムです。といっても、{Drip}の14曲でも最後3曲似たようなバラードが並んでいることもあり若干飽きが来ているような気もします。23曲もある{Naked}だとファン以外は飽きてしまうのではないでしょうか。
とりあえず、ミスチルはベスト盤だけでいいと思っている皆さん、このアルバムは取り合えず聴いておくことをお勧めします。やっぱりMr.Childrenはモンスターバンドです。


個人的評価…92点

Mr.Children
Vocal&Guitar 桜井和寿
Guitar 田原健一
Bass 中川敬輔
Drums 鈴木英哉

収録曲 (青文字…既発シングル収録曲)
1.未完
2.FIGHT CLUB
3.斜陽
4.Melody(35thシングルC/W)
5.蜘蛛の糸
6.Starting Over (映画「バケモノの子」主題歌)
7.忘れ得ぬ人
8.Reflection (インスト曲)
9.fantasy (BMW「アクティブ ツアラー/グラン ツアラー」CMソング)
10.REM (5th配信シングル)
11.WALTZ
12.進化論 (日本テレビ系列「NEWS ZERO」テーマソング)
13.幻聴
14.足音 ~Be Strong (35thシングル・フジテレビ系列ドラマ・映画「信長協奏曲」主題歌)

作詞作曲:桜井和寿
編曲:Mr.Children
        Mr.Children&小林武史(#3,4,5,10,13)

初回限定盤:レコーディングメイキング映像収録DVD付属
その他{Naked}盤もあり。

収録時間 67:12
リリース 2015年6月4日
売上成績 週間最高1位
レーベル トイズファクトリー
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

カウンター

2015/9/21~のカウンターです。

プロフィール

oumizi

Author:oumizi
音楽レビューをしていこうと思っています。
このブログの詳しい説明はこちら
私のプロフィールはこちら

アルバム全体での点数評価について
95点~ 1年に1枚あるかどうかの名盤
90点~ 自信をもっておすすめできる名盤
85点~ 興味があるならぜひ聞いておくべき良盤
80点~ 聞いても損はしない良盤
75点~ 興味があるなら聞いても損はしない
70点~ 興味があるなら聞いてみても悪くはない
~70点 少し期待外れ

記事のジャケット写真をクリックするとAmazonの該当ページに飛びます。
相互リンク募集中!コメントでお知らせください。

人気ブログランキング

応援クリックお願いします!

ブログ村

支援クリックお願いします!

検索フォーム

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる