Entries

あとのまつり / back number (2010) ~すべての報われない想いに光を~

 今回レビューするのは2010年6月リリース、back numberの初のフルアルバム
「あとのまつり」
です!

あとのまつり


「あとのまつり」はミニアルバム「逃した魚」に続く3人組ロックバンド・back numberの1stフルアルバム。
インディーズながら、島田昌典・soundbreakersといった豪華なプロデューサーを一部楽曲に迎え、RAD WIMPSやMr.Childrenなど多くの著名なアーティストのMVを手掛けたコトリフィルムがMV・ジャケットなどのトータルアートディレクションを手掛けるなど異例の強力なバックアップの元、注目されてのリリースだった。

熟練のプロデューサーが製作に加わった影響か、曲はよりポップさを増し聞きやすくなった。また、前作同様歌謡曲・J-POPのテイストを受け継いだメロディーは安定してポップでいい。前作のように初期衝動だけで作っているのではなく、しっかり作りこんでいるからこその良さが伝わってくる。編曲でもプロデューサーとの共作で引き出しを増やし、前作にはなかったコメディータッチの曲やムーディーな曲もある。
セルフプロデュースの曲では時間がなかったのか構成がシンプルになりすぎていて、やはりプロデューサーのある曲との差は大きいようだ。
ただポップさを増しただけでなく、経験を生かしてロックテイストの曲もクオリティを上げ、全体として音作りのクオリティが一歩先へ進んでいる
前作にあったようなコテコテのバラードはなくなってしまったが、明るいポップな曲が増え全体として少し明るくなった印象だ。プロデューサーのある曲が前半に固まってしまい、後半少しだれてしまうのが残念。後半にコテコテバラードの勝負曲がもう1つあれば、もっといいアルバムになったのではないだろうか。
今作も前作に引き続き、全曲が「失恋ソング」。フルアルバムとなり曲数も増え、より濃いものとなった。ただ前作のように失恋直後のようなとげとげしい歌詞ばかりではなく、抽象化したようなものや物語チックなものもあり、少し幅が広がったように感じた。次回作からはメジャーレーベルに移行することもあり全曲失恋ソングのアルバムはこれで最後となるが、今作の歌詞世界の広がりからはその先の更なる広がりを予感させるものがあった。
また、「風の強い日」や「あとのうた」等あとから振り返って後悔し、何かを悟っているような曲も多いが、最後を飾る「いつか忘れてしまっても」では結局前作同様「また元に戻りたい」と歌っている。
「風の強い日」のような情景描写を含んだ歌詞、「そのドレスちょっと待った」のようなコメディっぽい歌詞が書けるようになったのは大きな進歩。

アルバムとして次のステップへ進み、J-POPの世界へ進む次作以降への足掛かりとなった1枚。
後半は似たような曲が続いて少しだれているのは気になった。前作ほどの初期衝動は薄れてしまっているのでインパクトは薄くなってしまうかもしれないが着実に経験を積み進歩はしている。
先に期待の持てる1枚。



個人的評価…83点

オススメ曲レビュー
1.stay with me
PVの制作されている今作のリード曲。
前作にはなかった「長調の持つ儚さ」みたいなものが感じられる穏やかでありながら涙腺を刺激する良バラード。
救いを求めるような歌詞も前作より進歩した詩歌的センスを感じさせる。

3.浮ついた気持ち
なんとも言えないムーディというかアダルティなイントロが素晴らしい一曲。
浮気について語った歌詞も、ここまで直接的に歌うのは珍しいんじゃないかな?と思う。
なんだか後悔を感じさせる切なげな声も感情がこもっている。

4.風の強い日
情景描写で描ける最大限の切なさがこもった1曲。
アコギ弾き語りからどんどん楽器が増えていき、またアコギ弾き語りで終わる編曲も素晴らしい。
長調ながらこんなに儚いのはなんでだろう…

6.そのドレスちょっと待った
メロディー・編曲だけなら底抜けに明るいパーティーソング。
元カノの結婚についてネガティブに歌う歌詞をこの曲調に乗っけるのがすごい。


back number
Vo.Gu.清水 依与吏
Ba.Cho.小島 和也
Dr.栗原 寿


収録曲
1.stay with me
2.あとのうた
3.浮ついた気持ち
4.風の強い日
5.tender
6.そのドレスちょっと待った
7.おまえさん
8.ハイスクールガール
9.Life
10.fallman
11.march
12.いつか忘れてしまっても
+[Secret Track](約8分のトーク)

全曲作詞作曲:清水依与吏
プロデュース:back number&島田昌典(#4)、soundbreakers(#1,3,6)

収録時間 64:36
リリース 2010年6月2日
売上成績 オリコン最高55位
レーベル idOLSMITH recordings(インディーズ)

関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

カウンター

2015/9/21~のカウンターです。

プロフィール

oumizi

Author:oumizi
音楽レビューをしていこうと思っています。
このブログの詳しい説明はこちら
私のプロフィールはこちら

アルバム全体での点数評価について
95点~ 1年に1枚あるかどうかの名盤
90点~ 自信をもっておすすめできる名盤
85点~ 興味があるならぜひ聞いておくべき良盤
80点~ 聞いても損はしない良盤
75点~ 興味があるなら聞いても損はしない
70点~ 興味があるなら聞いてみても悪くはない
~70点 少し期待外れ

記事のジャケット写真をクリックするとAmazonの該当ページに飛びます。
相互リンク募集中!コメントでお知らせください。

人気ブログランキング

応援クリックお願いします!

ブログ村

支援クリックお願いします!

検索フォーム

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる