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光源 / Base Ball Bear (2017) ~遠い日と遠い瞬間とつながる~

今回レビューするのは2016年、ギター湯浅の脱退により3ピースバンドとなってから初の音源リリースとなったBase Ball Bearの7thフルアルバム
「光源」
です!

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「光源」はBase Ball Bearの7thフルアルバム。2017年4月12日リリース。
新体制移行後初のリリースであり、既発シングル曲を含まず、新曲全8曲を収録。

前作アルバム「C2」で垣間見せた青春への回帰(初期の楽曲は青春がテーマのものが多かった)をさらに進め、「2周目の青春」をテーマとしたアルバム
8曲・35分と短い作品だが、シングル曲が含まれておらず、長い製作期間によって緻密に作り上げられたサウンドも含め、内容の濃いアルバムとなっている。特に、ラスト2曲から感じさせるドラマチックさ・物語性はフルアルバムと呼ぶにふさわしい豊かさがあります。

初期はギターのリフがけん引するサウンドであり、キャリア通じてメンバー4人のバンドサウンドのみで構成するというポリシーを持っていたことから、湯浅の脱退は音楽性に関しても大きな転機となると予測されそうだが、ギターロック・バンドサウンドを土台にするという基本姿勢は変わっていない。
そんな中でも、「C2」で見せたリズム隊の進歩によるグルーヴ感が牽引する楽曲の方向性が継続され、ファンキーな楽曲やここ数年の流行でもあるブラックミュージック的要素も交えてくる。
ただ、一つ大きな変化なのは「生音だけでなく、同期や打ち込みも使用する」ということ。これまでは生音に強い拘りを持っていたバンドなだけに、意外ではあったが、全面的に使用しているわけではなくあくまでもアクセント程度なので、個人的にはアリだと思う。

1曲目からいきなりリード曲、キャッチーなギターロックでベボベ王道と言える疾走感のある曲調の「すべては君のせいで」で幕を開ける。単音のギターフレーズとキラキラしたシンセが絡み合うのが今までのベボベではなかったところ。2曲目の「逆バタフライ・エフェクト」もスピード感ある曲調で、カッティングと4つ打ちドラム、グルーヴィーなベースとリズミカルなバンド演奏が気持ちいい。
スローダウンした3曲目「Low Way」はホーン隊やハミング的なコーラスで彩られたブラックミュージック的な要素を感じさせ、伸びやかなギターソロを挟み後半に向かって盛り上がっていく「(LIKE A)TRANSFER GIRL」を挟み、5曲目「寛解」ではそのムーディーな空気がさらに強まり、電子ピアノとベースの心地いい揺らぎを楽しめる柔らかな楽曲。音数を減らすことによる穏やかさ・まろやかさを感じられるこのような曲調は今までのベボベには無かったもの。
アルバムの終盤へ向かう勢いをつけるかのような、ガレージロック的な勢いの「SHINE」でエネルギッシュなバンドサウンドを響かせると、クライマックスに向かう壮大さを持つ「リアリティーズ」、エンディングを飾る「Darling」と歌の良さを感じさせる2曲で締めくくる。包容力を持ったメロディーと暖かで朗朗とした歌声がアルバムを包み込むスケール感を持っていると思う。

メンバーの脱退により変化を求められ、「C2」の方向性も保ちつつ新たなエッセンスも加えた、「2周目の2周目」のようなアルバム。
青春要素が強いも随所に大人目線や過去作との対比が出てくる歌詞にしても、バンド演奏の豊かさを見せつつ外部の音も導入した演奏面にしても、新たな試みとこれまでの積み重ねのどちらもが感じられて非常に良かったし、湯浅が脱退したということを反動にして新たなバンドストーリーを紡いでいってくれると期待したいです。

個人的評価…86点



Base Ball Bear
小出祐介(ボーカル、ギター)
関根史織(ベース、コーラス)
堀之内大介(ドラムス、コーラス)
湯浅将平(ギター)

収録曲
1.すべては君のせいで
2.逆バタフライ・エフェクト
3.Low way
4.(LIKE A)TRANSFER GIRL
5.寛解
6.SHINE
7.リアリティーズ
8.Darling

全作詞作曲編曲:小出祐介
共同プロデュース:玉井健二(agehasprings)

初回限定盤:ライブ映像・ドキュメント映像を収録したDVD付属

収録時間 34:57
リリース 2017年4月12日
売上成績 週間最高7位
レーベル EMI Records
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アルバム全体での点数評価について
95点~ 1年に1枚あるかどうかの名盤
90点~ 自信をもっておすすめできる名盤
85点~ 興味があるならぜひ聞いておくべき良盤
80点~ 聞いても損はしない良盤
75点~ 興味があるなら聞いても損はしない
70点~ 興味があるなら聞いてみても悪くはない
~70点 少し期待外れ

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