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M-1グランプリ2016・決勝感想 ~史上最高の関西3すくみ対決~

12/4に放送されたM-1グランプリ2016
優勝は銀シャリとなりました。
ただのズブの素人ですがネタの構成と感想を。

ファーストステージ

1.アキナ
「離婚する父親と5歳の息子」
いやームッチャ良かった。コント師らしいマトモなシチュエーションに1つおかしな設定を加えたコント漫才。
ゆっくり入りつつ後半に見事な山作ってた、トップバッターなことを考えたネタなのかと思うぐらい。演技も落ち着いて上手かったのはさすが。
「バブっていうほどガキやない、くもん行くほど大人やない」っていうキメ台詞は強いね。他にも"大人びている5歳"感を出す言葉選びのチョイスが上手いです。「おままごとやらしてもろてる」とか「五歳ど真ん中、走らせてもろてます」とか。
出番順によっては最終決戦行っててもおかしくなかった、来年以降に期待したいです。

2.カミナリ
「川柳」
叩くシステムの良いところを出しきっていたと思う。
フリを効かせたうえでツッコめるのがこのシステムの強いところ。意外性をガツンと出す感じですね。
年寄りっぽいフレーズのチョイスも見事だし、「七九七」がほんとに上手くできていたのはこのネタの凄いところですよね。
茨城弁や見た目、「母親の愛情」とかの要素から人情味を感じられるのが彼らならではだし、強烈な叩き叫びツッコミでも見てられる所以だと思う。
ただ一般人はあれでも置いてけぼりになるかも…という意味で、上沼さんだけ低いのもそんなにおかしくはないと思う。世間的に5人に1人ぐらいは「痛そう、可哀想」で止まる人がいるだろうし。

3.相席スタート
「振ってもうた」
合コンを野球に例えるってシステム、良くできてる。相席スタートの"ブスで良い女"の男女漫才だと頂点な感じもする。
リポーターとなった山崎が山添にインタビューするというコントが入ることでわかりやすく笑えるし、「幹事をにらんでます」といったあるあるフレーズも共感性が高い。
システムに嵌めすぎてて勢い止めてるところが時々あったのが伸びなかった所なんだろうけど、このネタならどうしようもないよね。

4.銀シャリ
「ドレミの歌」
見た目通りの王道しゃべくり漫才、ベタなんだけど基本の地肩の強さが段違いな分、それで持っていけるといった趣。構成的には文句のつけようもないし、橋本のワードセンスを生かした長いツッコミもバッチリ決まっていた。かといってツッコミに偏るでもなく鰻のボケパートも十分優れている。「ファーはファーのファー」とか、強引だけど思わず笑ってしまう。
「表紙をページとカウントするな」の天丼のバリエーションは凄かったなぁ、笑わずにいられない感じ。
劇場出番はもう相当な数こなしてるでしょうし、漫才師としては理想的な、完璧な状態。テーマ性でもっと攻めたものが見てみたいなぁ、というのはありますけどね。

5.スリムクラブ
「U-18の天狗」
山登りに行ったところで「U-18の天狗」に間違われてしまう、というコント漫才。
以前よりも若干間は短くテンポは標準値に近づき、ワードの鋭さが際立つ漫才に。前よりサイコでクレージーすぎる。サイコボックスレベルですよあれは
「私は4WDです」「家族のトーナメント表」あたりのぶっ飛び具合は異次元だと思います。伝わる人には爆笑、分からない人はポカーンというのが容易に想像…。
M-1の決勝向きじゃないけど、個人的には大好きなネタでしたね。

6.ハライチ
「RPG」
RPGの冒頭の設定シーンでのコント漫才。岩井がゲームを進行していく提示ボケ役で、それにツッコミをする澤部、という構成。去年と同じくノリボケではないけど、冷静に岩井が進めていくのに澤部がテンション高め、というのは同じ。
本当は岩井がボケ、なのにウケが来ていたのはほとんど澤部のところだった、っていうのが敗因かと。澤部があわあわ動くので爆笑が起きているのは流石なんだけど、このネタは岩井のセリフのところでもっと笑いが起きるべきネタ。「勇者勇者澤部」でツカミ損ねた分、そこからひねくれていくボケにもついていけなかったのかなぁ。「風呂敷と荷車」でシーンはかわいそうだ…
岩井が「泥ダヌキ」で噛んだのは非常にもったいなかった…去年に引き続き緊張がすごいんだよなぁ。
来年も参戦するんだろうし、もっと違うネタも見たい。ノリボケでないとしたら、澤部主役ではなく、ラジオで見せるような岩井がリードしていく方式も出来ると思うんだけどなぁ。

ネタ後、今田さんが「いつものハライチと違う…」とコメントしていたのが気になった。やっぱりノリボケ方式が浸透しすぎているのではないか…ここまで来たら、トレンディエンジェルがハゲネタから離れられないように、ハライチはノリボケ入れるしかないのかもしれない。

7.スーパーマラドーナ
「エレベーターで閉じ込められた」
田中が1人コント漫才に入り、武智がその外から突っ込むという去年と同じ形式。
ここも舞台数の差を見せつけるようなボケ数手数多く練り上げられた漫才。松本さんのコメント通り、やや外してたボケが見られたものの、勢いで押し切った。ハライチと逆で、ネタに都合よく2人のキャラが理解されている(武智が強気でまともな人、田中が弱気で狂った人)のも良かった。
序盤から散りばめられた伏線を回収していく様は見事で、特に冒頭の「終始きりっとしてました」が最後にあのように回収されるとは、という意外さは去年のM-1を見ていた人ほど思ったのでは。田中の顔の表情も絶妙だった。

8.さらば青春の光
「思い出の話」
東口の思い出話に「マンガやん!」と相槌を打っていた森田が、思い出話を語ると「能やん」「浄瑠璃やん」という相槌を打たれるという"立ち話"。ややメタっぽい要素を含んだ漫才。
能・浄瑠璃という言葉のチョイスも、「途中、ちょっと能やん」に戻るタイミングも絶妙だっただけに、「ねじり鉢巻き角刈り奮闘記」は惜しかったなぁ…
しゃべくり漫才ともいえるし、漫才の形式を用いたコントともとれるが、コント師の彼らが漫才コントではなくこういうしゃべりで押す形式を持ってきた事には驚いたが、凄いことだと思う。
こういったボケ数が少なく、突飛な発想を武器にした漫才でも評価されるのはM-1らしいなぁと思ったが…最終決戦に残って、準決勝でやったという噂のリア充ディスをディスるという漫才を観たかった。

9.和牛(敗者復活)
「ドライブデート」
敗者復活戦からネタを変えて、オーソドックスなコント漫才。水田の屁理屈をフィーチャーしたものではなく基本に忠実なコント漫才なのだが、その完成度がすごい。
「やれ~~」というスピーディーなコントインから一度もコントから出ることなく最後まで進む勢いの良さ、曲がるときの大げさな仕草やドアの「バンバン」の天丼、ガソリンスタンドでのゴミ捨ての伏線、アスレチックという突飛なボケ、どれをとっても素晴らしい出来。コントの中の人物"まなみちゃん"になりきった状態で的確なツッコミをする川西の技術も見事だった。
ここまで完璧な漫才コントをされると…素晴らしかった。


ファイナルステージ

1.スーパーマラドーナ
「時代劇」
ここに来て1人コントじゃなく普通のコント漫才。
1ボケごとに1ツッコミを入れ、ベーシックな形式で手堅く笑いを取っていく。ただ田中の動きを生かしたボケと武智の力強いツッコミ、全体を通した熱量が素晴らしく、勢いを感じさせる状態で、これが優勝でも一切問題はなかった。
武智が田中を強くたたくところで観客から上がった悲鳴に対し「プロの技術で叩いてます」という一言は"優勝するコンビのキメ台詞"かなという予感も感じさせた。
ただ、チョンマゲとか裏番組とか、突飛なボケにはその要素が垣間見えるものの、全体通してクレイジーさが減り"普通の漫才"に見えてしまったのが優勝に届かなかったところなのかなぁ。彼らにとっても昔からやってたネタで、NON STYLEが躍進してた頃のネタ形式にも近かったですし。


2.和牛
「花火大会」
1本目と同じ"まなみちゃん"シリーズの漫才コント。
「揉めたくない揉めたくない揉めたくないー」から川西のツッコミにグッとひきつけられます。女の子に入り込みつつ的確なツッコミを入れるのは素晴らしいですね。
上下迷彩がフリになっているのも見事でした。
「カエルに指輪」のところはもう笑うしかない、といったところ。
ただ、ラスト「金魚すくいだけして帰るわ」で終わったのが惜しかったのかなぁ。1本目の「アスレチック」に比べると弱い。

3.銀シャリ
「うんちく」
相変わらずのしゃべくり漫才。
「語源ってそういうもんやから!」と押し切る鰻は面白かったものの、1本目に比べるとやや劣る印象ではあった。
橋本が語る雑学(全部事実でした)のところで勢いが止まってしまっていた。ボケとしてもそれほど盛り上がるわけではなかったですし。
劇場(特にNGK)や老若男女受けは良いんでしょうけどね…


ということで優勝は銀シャリでした。
関西の劇場で活躍する3組がしのぎを削った最終決戦はどの組も凄いウケ、優勝がどこでもおかしくない状況だったのは合成樹脂のような大吉先生の顔色で伝わっていたでしょう。
そんな中では、正統派の漫才をしており"いつかM-1を取らせるべき存在"だった銀シャリに与えるのが一番ふさわしいというのは納得です。
和牛・スーパーマラドーナは来年以降のM-1でいつか優勝する存在だと思いますが…今年多くのネタをM-1でかけた分、どれだけいいネタが作れるかの勝負なんでしょうね。
他のコンビも持ち味を存分に発揮しており、史上最高の大会と言える素晴らしい出来だったと思いますよ。来年以降のM-1にも期待したいです。
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コメント

[C82] 相互リンクのご検討をお願い申し上げます。

突然のメールで失礼いたします。
Oumi's Music Train管理人様

本日は、貴サイトと相互リンクをさせて頂ければと思い、
ご連絡をさせていただきました。

「カラオケでいつもよりちょっと上手に聞かせるコツ教えます!」管理人の富田と申します。

この度、「Oumi's Music Train」サイト様の内容がとても参考になったこと感謝致します。
当サイトはまだまだこれからもっと充実した内容のサイトにし、
貴サイトのお役に少しでも立てるように精進していきます。
どうぞ相互リンクをお願い致します。

相互リンクのマナーとしまして、
「Oumi's Music Train」という名前で先にリンクしております。
下記のページを見て頂ければすぐにご確認頂けます。
※万が一エラーや掲載が確認できない場合は一言お伝えください。
何かしらのミスですのですぐに修正致します。

http://isgoodsong.diary.to/archives/link/link1.html
75番目に掲載されております。
(リンク集ページを整理した場合、掲載順位に変動がございます。予めご了承下さいませ。)

下記に私のサイト情報を記載致します。何卒よろしくお願いします。
サイト説明が長かった場合などは修正して頂ければ幸いです。

■■サイト情報――――――――――――――――――――
サイト名:リズムがとれているだけで、歌は上手に聞こえます!
∪RL:http://isgoodsong.diary.to/archives/1227915.html
紹介文:身近になったカラオケをご紹介します!
―――――――――――――――――――――――――――

大変厚かましいお願いとなりますが、
相互リンクをして頂けましたらお伝え頂けますと助かります。

以上になります。
突然のお願いで申し訳ありませんが、ご配慮いただけたら光栄です。

サイトデザインは良くありませんが記事は一生懸命ライティングしております。
それではどうかよろしくお願いいたします。

*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*
サイト管理人:富田
サイト:http://isgoodsong.diary.to/
メールアドレス:salvia9574@gmail.com

[C87] Re: 相互リンクのご検討をお願い申し上げます。

相互リンクの件、了解しました。
こちらこそよろしくお願いします。
  • 2016-12-15 19:12
  • oumizi
  • URL
  • 編集

[C90] 相互リンクありがとうございました。

Oumi's Music Train管理人様

お世話様です。
このたびは相互リンクを受諾いただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。

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