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ALXD / [Alexandros] (2015) ~改めて、名刺代わりの1枚~

 今回レビューするのは先日放送された「HEY! HEY! NEO!」でも話題となった[Alexandros]の改名後初、通算5枚目となるフルアルバム
「ALXD」
です!

ALXD.jpg

ALXDは[Alexandros]の5thフルアルバム。メジャー移籍後初のアルバムでもある。
[Champagne]時代のシングル「Run Away/Oblivion」、改名後のシングル「Adventure/Droshky!」、メジャーデビュー後初のシングル「ワタリドリ/Dracula La」それぞれの表題曲、計6曲の既発シングル曲を含む。
このアルバムは自己最高の売り上げを記録。オリコン週間最高3位・初動3.5万枚を記録し、ブレイクの基準とされる「累計5万枚」も突破したと思われる。

アルバム曲が少なくシングルを聴いていた人には物足りなく感じられるが、シングル曲も含めて考えるとかなり良いバランスのアルバムだと思う。
シングル曲はキャッチーな曲が揃っているがアルバム曲はロックに寄った曲、遊びに走った曲など一筋縄ではいかない曲が並んでいて、1曲ごとのバラバラな個性が楽しめる。キャッチーやポップだけではないバンドのテクニックも感じられる。
その一方でアルバム通じての統一感に欠けるのも事実。シングル曲が多いアルバムには付いて回ることなので仕方ないことなのかも知れないが。
アルバム曲も(名盤だった)前作に比べると遊びに走りすぎていたり曲の構成が一本槍で面白味に欠けたり、と取っ付きづらく少し質が落ちる印象。キャッチーさはシングル曲に任せてるのかも知れないが、シングル曲並みのポップさを持っているのが「Famous Day」と「Dog 3」くらいなので、もう少しポップさも持ったアルバム曲があればなお良かった。

曲間のつなぎには工夫を凝らしていて、シングル曲のアウトロだけ変更したり曲間無しで次の曲へ入ったりすることでなんとかアルバム全体のまとまりを出そうとしているように感じられた。

アルバム通じてドラムの手数の多さ、技術の高さが目立つ。リズムを刻むだけでなくドラムによって曲の激しさを引き出している。「Famous Day」のイントロや「Dog 3」のドラムソロはものすごい手数。
反対にベースは所々メロディーを弾いているところもあるのだがドラムによって埋もれてしまっているように感じたし、今後ベースがもっと目立つようになってきたらより面白くなるだろう。
またアコギやピアノといったアコースティックな楽器を使用しているのも目立つ。特に「Leaving Grapefruits」はピアノのメロディーを主題に置いた異色作だが、こういった穏やかで聴き心地の良い曲も作れるんだという発見だった。

[Champagne]時代、インディーズ(といっても名門RX-RECORDS)から音の広がりが感じられる綺麗な音作りだなぁと思っていたが、メジャーレーベルに移籍した今作はより音の広がりや粒の立った音が感じられる端正な音だなぁと感じた。
余計なストリングスとかが入っていないので、シンプルにまとまっていて綺麗に感じるのかもしれない。

これまでから[Champagne]はリード曲で英語詞日本語詞混じり、他の曲では英語詞と日本語詞どちらかの曲を書くことが多かったのだが、今作はシングル曲が多いため英語詞と日本語詞が混じった歌詞が多い。
メロディーに対する言葉の相性を考えて、日本語か英語かを決めているようだ。
主張が散っているように感じるか、キャッチーさが増したと考えるかは人次第だろうが、個人的には聴きやすくて良いと思う。

1曲1曲はストレートなロックやキャッチーな楽曲が多くそれほど期待外れでは無いのだが、全体としては良いようにいうと「混沌とした」、悪いようにいうと「まとまりのない」、そんなアルバムだと思う。
人気を拡大してきたここ2年のシングル6曲を含む言わばベストアルバム的内容なので、シングルを聴いてない人ならかなり満足できるアルバム。シングルを聞いている人なら物足りなく感じるだろう。
個人的には前作「Me No Do Karate.」の方が名盤だったと思うが、今作も十分優れたロックアルバム。
ただまだまだ上が目指せると思うし、次回作に期待したい。


個人的評価…83点
(シングル除くと78点ぐらい)

オススメ曲レビュー
1.ワタリドリ
10thシングルであり、久しぶりのMステ出演も果たした曲。一般的にはこの曲が有名だと思われる。
とにかくメロも演奏も爽やかで突き抜けていくよう。
スケール感を感じさせてくれるメロは洋楽のビックバンドっぽさを感じさせる。

4.Famous Day
リード曲でMVも作られている。CDTVなど、地上波音楽番組でも披露された。
スリリングな演奏と力強いメロが高揚感をあおる一曲で、個人的には聞いて気合の入る曲。
ドラムの手数が半端じゃなく多く小気味良い。

5.Adventure
9thシングルは一転してミディアムバラード。
[Alexandros]、ひいては川上洋平のメロディーセンスが光る1曲で、エバーグリーンな良さがある。
アコギの音色が心地よい。

9.Leaving Grapefruits
ピアノの音色が心地いいミディアムナンバー。
失恋ソングで、どことなく悟っているかのような穏やかなイメージから後悔を描いたラストに向けて盛り上がっていく。
「今更気づいても遅いけど」「Everything I felt inside his heart」(私が彼の心で感じたこと)「もう一度出逢うなら今度はどんな二人になろうか?」なんてフレーズはback numberを思わせる。

12.Dog 3
準リード曲の扱いで、MVも製作されている。
2ndアルバムに収録されている「Cat 2」の続編という位置づけで、アップテンポなライブ映えする1曲。
英詞を中心とした楽曲で言葉の響きがいいのだが、「マニュアル通りにしか動けずに文字通り犬死にした」など皮肉めいた歌詞にはハッとさせられる。

13.Run Away
ライブではもはや定番となっている8thシングル。
爽快感のあるアップテンポなナンバーで、ボーカルのキーも高く天まで届くよう。
程よいテンポ感で進んでいく中、ピアノとギターリフの掛け合いが心地いい。
こちらの記事もご覧ください→
【一曲入魂004】Run Away / [Champagne] (2013)


[Alexandros]
川上 洋平(Vo & Gt)
磯部 寛之 (Ba & Cho)
白井 眞輝 (Gt)
庄村 聡泰(Dr)

収録曲 (青文字…既発シングル収録曲)
1.ワタリドリ(10thシングル1曲目・映画「明鳥」主題歌)
2.Boo!
3.ワンテンポ遅れたMonster ain't dead
4.Famous Day
5.Adventure(9thシングル1曲目・スカパーCMソング)
6.cant explain
7.Buzz Off (Interlude)
8.Oblivion(8thシングル2曲目・LITHIUM HOMME 2013 AWコレクションテーマ)
9.Leaving Grapefruits
10.Dracula La(10thシングル2曲目・MBS系ドラマ「女くどき飯」主題歌)
11.Droshky!(9thシングル2曲目
・スカパー北海道地区CMソング)
12.Dog 3
13.Run Away(8thシングル1曲目・NIKE+FUELBAND SE タイアップ曲)
14.Coming Summer
全曲作詞作曲:川上洋平
編曲:[Alexandros]

初回限定盤…8曲収録ライブ映像・セルフライナーノーツ座談会を含むDVD付き

収録時間 53:50
リリース 2015年6月17日
売上成績 オリコン最高3位
レーベル ユニバーサルJ
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アルバム全体での点数評価について
95点~ 1年に1枚あるかどうかの名盤
90点~ 自信をもっておすすめできる名盤
85点~ 興味があるならぜひ聞いておくべき良盤
80点~ 聞いても損はしない良盤
75点~ 興味があるなら聞いても損はしない
70点~ 興味があるなら聞いてみても悪くはない
~70点 少し期待外れ

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