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勇気も愛もないなんて / NICO Touches the Walls (2016) ~そっくりそのまま返してやれ 僕らのリベンジ~

NICO Touches the Wallsの6thアルバム
「勇気も愛もないなんて」
をレビューします。

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「勇気も愛もないなんて」はNICO Touches the Wallsの6枚目のオリジナルアルバム。2016年3月16日リリース。
ベストアルバムやアコースティック・リテイクアルバムを間にはさみ3年ぶりのアルバムリリースとなった。その間にリリースした6枚のシングル表題曲6曲を全て収録。「ニワカ雨ニモマケズ」はベスト盤にも収録されていたが、このアルバムにも収録された。

シングル表題6曲+リード曲「エーキューライセンス」と必殺チューンが詰め込まれていることをはじめとして、痛快なまでに王道ロックど真ん中を走る開放的な楽曲集
開かれたパワフルなメロディ、豊かなコーラスワークとアコギが生きたアレンジが印象的な1枚です。

力強く耳に残るギターリフでグイグイ引っ張っていくのがこのアルバムの特徴の1つ。
イントロから登場しその曲通じて同じギターリフが繰り返されることで、「その曲といえばこのリフ」のようなイメージを作っています。
アコースティックベストを経ての作品であるからか、リズムギターとしてアコギが使われている楽曲が多く、生の音が加わることで響きが豊かになっています。
重心低く安定感持って曲を支えるドラム細かく動いてスキマを埋めているベースも派手さは無いですが曲を引き立てる働きを果たしていると思います。

「フィロローグ」でのシンセ音などはありますが、ストリングスなどの外部音はほぼ使われていない。ですが、「ブギウギルティ」や「勇気も愛もないなんて」などアルバム曲ではイントロ前に環境音が使われ、場面転換を表現しています。ただ、曲だけで聞くときにやや蛇足な気もしますが…
「Tokyo Dreamer」は打ち込みドラムを導入した楽曲。血の通ってない機械的なリズムに生のドラムが徐々に加わり盛り上がっていくのは聞き応えがあります。
「ニワカ雨ニモマケズ」の間奏や「フィロローグ」全編でハミングが使われているのも印象的。リスナーをグッと引き付けます。

高らかに歌われる抜けの良いボーカルもこのアルバムの長所の1つ。
迷いなくパワフルに歌われる抜けの良い歌声メロディーをより力強く伝えてくれます
勿論、メロディー自体も充分キャッチーで、シングル表題曲+リード曲「エーキューライセンス」の開放的なサビはとてもエネルギッシュです。
ガラッと雰囲気の変わる弾き語り調の「ウソツキ」やアルバムラストをビターに締める「勇気も愛もないなんて」では涙腺を刺激するメロディーを聴かせる一面も見せ、このバンドの幅広さを感じさせます。個人的にはこの路線の曲をもっと聴いてみたいです。

このアルバムの惜しいところはシングル曲過多から来る全体的なボリューム不足とそれによる構成のぶつ切り感
ベスト盤をまたぎ3年も空いたアルバムなのに全11曲、アルバム新曲5曲というのはやはり寂しいです。「ニワカ雨ニモマケズ」「ローハイド」はベスト盤に入っていたし同じ曲調の曲も他にあるので、外してよかったように思います。同じ既発曲なら「口笛吹いて、こんにちは」のような他のシングル表題曲と被らない曲を入れてほしかったですね。
また、シングル曲+1のキラーチューンっぷりとアルバム曲の遊びっぷりが若干乖離していたようにも思います。シングル曲もアルバム用にMixされていて調和していない訳ではないのですが、流れがシングル曲中心で進んでいく印象でした。
突然ビターに締める「勇気も愛もないなんて」の前に1曲箸休め的でメロウな曲が挟まっていたらより良かったと思うのですが…

「武道館ワンマンリベンジ」や「ベスト盤リリース」、「アコースティック・リテイクアルバム」などこれまでの活動の総括と挑戦的な内容が多かったバンドのここ数年の活動を示すかのように、歌詞は他人の背中を、加えて自分の背中も押すような力強い応援歌が多い。歌詞の内容が具体的になっていて、歌としてのイメージが強まっているような気がしました。

構成や曲数などに物足りなさは感じるものの、力強いポップロックと聴いていて気持ちいいボーカルを主体に置いた高いクオリティの曲が並ぶ歌モノ正統派ロックアルバム。
シングル曲が半数以上を占めるので、ベスト盤明け初のアルバムですがベスト盤的な聴きやすさもある良曲揃いのアルバムです。
ですが、この次のアルバムでは、もう少しアルバムならではのバンドの新たな一面を見たいところ。さすがに中堅バンドに差し掛かり激しい曲調には戻れないと思うので、これからはメロウな側面に期待していきたいですね。


個人的評価…83点

NICO Touches the Walls
光村龍哉 (ボーカル、ギター)
古村大介 (ギター)
坂倉心悟 (ベース)
対馬祥太郎 (ドラムス)

収録曲 (青字…既発シングル曲)
1.フィロローグ
2.天地ガエシ (Album Mix) (15thシングル・アニメ「ハイキュー!!」ED)
3.まっすぐなうた (Album Mix) (17thシングル)
4.エーキューライセンス
5.ブギウギルティ
6.ローハイド (Album Mix) (ベスト盤収録曲・14thシングルリカット)
7.ウソツキ
8.TOKYO Dreamer (Album Mix) (16thシングル・アニメ「キャプテン・アース」OP)
9.渦と渦 (Album Mix) (18thシングル・アニメ「アルスラーン戦記」二期OP)
10.ニワカ雨ニモ負ケズ (Album Mix) (13thシングル・アニメ「NARUTO -ナルト- 疾風伝」13期OP)

11.勇気も愛もないなんて

作曲:光村龍哉
作詞:光村龍哉&対馬祥太郎(#10),光村龍哉(#10除く)
編曲:NICO Touches the Walls & 浅野忠志(#1-5,8,9,11)
        NICO Touches the Walls & 岡野ハジメ(#6,10)
        NICO Touches the Walls (#7)

初回限定盤:日本武道館で2016年1月8日に行ったライブの映像7曲+ダイジェストとメイキングを収録したDVD付属

収録時間 49:56
リリース 2016年3月16日
売上成績 週間最高5位
レーベル キューンレコード
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