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blues / back number (2012) ~君の代わりなどいないと気づいたのに~

皆様ご無沙汰しております。
9月に入り文化祭と体育祭で大忙し…(高校生っぽい!)久々の更新です。
今回レビューするのは自分が一番始めにハマった思い出のアルバム、back numberの3rdアルバム・bluesです!



bluesはback numberの通算3rd、メジャー2ndアルバム。前作スーパースターから約1年ぶりとなる2012年11月リリース。
既発シングルを4枚含む。フジテレビ系ドラマ「高校入試」の主題歌に抜擢された先行シングル「青い春」のヒットを受けこのアルバムもヒットし、初動が前作比約2倍となる2.7万枚を記録した。その後もじわじわと売れ続け、発売後2年半以上が経過した2015年6月に10万枚出荷を認めるゴールド認定を受けた。

前作よりもいっそう歌詞の幅を広げ、ポップ職人の雰囲気も出てきた。タイアップも12曲中6曲に付き、売れ線バンド路線に乗ったアルバム。

メロディーという面からは、前作よりも歌謡曲テイストのものが増えたかもしれない。前作のような力の入った大作路線ではなく、聞きやすいさらっとしたメロディーが多い。ただその一方で前作にあった強い情感が薄れ、J-POP然としたメロディーになってしまったとも言えるだろう。
どの曲もメロディーに外れはないし、十分優れたメロ線バンドではあるのだが、前作のような力強さは若干薄れてしまっている。

編曲面では「日曜日」で川村結花との共作曲を行った他、「青い春」を除くシングルとアルバムリード曲「エンディング」では島田昌典、亀田誠治などのプロデューサーを迎えている。
のだが、インタビューで「プロデューサーのいる曲といない曲で違って聞こえた」と本人が語っていたように今作ではセルフプロデュース曲の作り込みに甘さを感じる。
セルフプロデュースでもシングルとなった「青い春」はイントロのアルペジオや1番と2番で異なるサビへのアプローチをするなど凝った編曲を施しているのだが、アルバム曲は「手の鳴る方へ」「僕が今できることを」などシンプルすぎる編曲のものが目立つ。
1年でシングル4枚という多作も祟り製作期間が足りなかったような印象を受ける。
しかし、「わたがし」の和風メロにあったピアノの美しさ、「エンディング」の感情を揺さぶるイントロの短いながらも印象的なギターリフ、「日曜日」の軽やかな空気感など着実に編曲面でも進歩しているのは伝わってくる。ストリングスにも頼りきっておらず、少し薄くなってきてはいるものの「bird's sorrow」などロックバンドっぽさを感じさせる楽曲もある。
特に今作はイントロで曲の空気感をしっかり提示できているように感じた。

歌詞面では恋愛から離れた曲が目立つ。
日々の葛藤を描く「青い春」や「bird's sorrow」など新たな得意分野も開拓しているようだ。恋愛の曲でも「笑顔」や「わたがし」、「助演女優症」など場面の切り取りや情景描写が上手くなっていることを感じさせる歌詞が多い。

J-POPに近づき、前作以上にジャンルレスなポップソングを集めた1枚。
J-POPが好きなら必ず1曲は好きになる曲があるだろう
その一方で前作のような「名盤」感がないのも事実。アルバム曲が作り込まれておらず、アルバムとしてのまとまりはほとんど感じられないところは今後の課題だろう。
ポップソング集として、質の高い歌メロバンドの曲が並んでいるアルバムだ。既発シングルで興味を持った人なら、間違いなく好きになれる曲はあるし聴いて損しない1枚だろう。

個人的評価…84点

オススメ曲レビュー
1.青い春
カッコよさと歌メロの馴染み方がものすごく良い7thシングル。
疾走感のあるギターロックで、ライブではとても盛り上がる。
個人的には人生一の名曲だと思っている楽曲。
back number、さらにはロックバンドの音楽に出会ったキッカケとなる1曲。
こちらの記事もご覧ください。【一曲入魂001】青い春 / back number

3.わたがし
6thシングルであるこの曲はミディアムナンバー。
「わたがしになりたい僕」の感情を歌った、男ならではの情けない歌詞がピカイチに光る1曲。
和風なメロとギターロックの馴染み方、そしてピアノの使い方も上手い。

4.エンディング
この曲のリードトラックでMVも製作されている。別れの場面を切り取った失恋バラード。
亀田誠治をプロデューサーに迎えたこの曲はリード曲らしい、作りこまれた1曲。
印象的なギターリフがイントロや曲の要所要所に使われ、サビではストリングスがしっかり盛り上げてくれる。歌メロの裏にベースが別のメロディーを鳴らしていることも多く、いいアクセントになっている。
他のアルバム曲がさらっとしたアレンジなだけに、この曲がさらに輝く。

6.平日のブルース
ギター(アコギ?)のジャキジャキした感触と軽く跳ねるようなリズムが心地いいアップテンポな曲。
気怠い感じの歌い方は朝のワイドショーテーマソングというタイアップに合っていたかは分からないが、少し疲れた平日の昼前に聴くとやる気が出そうな1曲。

9.bird's sorrow
タイトルは訳すと「鳥たちの悲しみ」。意味的には日常を過ごす鳥たち(人間たち?)の苦悩…といったところなのだろうか。back numberにしては珍しくわかりづらい曲名だと思う。
疾走感のあるダークな曲で、ドラムから入るイントロ、サビに入って積極的に動き盛り上げていくベース、疾走感あるリフを弾くギターとスリーピース・ロックバンドならではの良さが感じられる。
「どっかで誰か泣いていて その隣の部屋ではだれか笑っていて」という日常を切り取った歌詞は素晴らしい。

10.助演女優症
先行シングルのカップリングながらボーカル・清水の猛プッシュでアルバムに収録された1曲。
アダルトな歌詞とそれに寄りそう演奏が何とも色気たっぷり。

back number
Vo.Gu.清水 依与吏
Ba.Cho.小島 和也
Dr.栗原 寿

収録曲 (青文字…既発シングル収録曲)
1.青い春(7thシングル・フジテレビ系土ドラ「高校入試」主題歌)
2.手の鳴る方へ
3.わたがし(6thシングル・TBS系「CDTV」2012年7月度オープニング)
4.エンディング
5.日曜日(5thシングル・TBS系ドラマ「スープカレー」主題歌)
6.平日のブルース(6thシングルC/W・メーテレ「ドデスカ!」番組テーマ曲)
7.笑顔(映画「今日、恋をはじめます」テーマソング)
8.ささえる人の歌(4thシングルC/W)
9.bird's sorrow
10.助演女優症(6thシングルC/W)
11.僕が今できることを
12.恋(4thシングル・テレ朝系「Musicる TV」ED・テレ東系「JAPAN COUNTDOWN」OP)

作詞作曲:清水依与吏
(#5のみ作曲:清水依与吏、川村結花)
編曲:soundbreakers&back number(#3)
亀田誠治&back number(#4)
島田昌典&back number(#5,12)
特記以外 back number

収録時間 51:30
リリース 2012年11月21日
売上成績 週間最高7位
レーベル ユニバーサルシグマ
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